🌏 世界的に評価される「そろばん」のチカラ

計算が早くなるだけじゃない、“そろばんのチカラ”を知っていますか?
「今どき、そろばん?」──そう思われる方も多いかもしれません。
ですが、そろばん(アバカス/Abacus)は今、世界中の教育現場で“再び”注目されています。
数多くの研究が、脳の発達と学習に明確な効果を示しているからです。
1.科学が示す、そろばんの脳への効果
■ 脳科学的エビデンス
- 前頭前野(思考・判断)と頭頂連合野(空間認知)が協調的に活動
- 暗算時に後頭葉(視覚イメージ領域)が強く働く
- 数字を“視覚化(メンタルアバカス)”して処理 ⇒ 右脳×左脳の同時活性
つまり、そろばんは「数学+アート」両面の力を養うバランス型脳トレです。
参考:Tanaka et al., NeuroImage, 2002/Hu et al., Brain Research, 2011
■ 集中力・注意力の向上
中国・インドの小学生を対象とした研究では、
そろばん学習者は注意持続時間が平均25〜30%長いことが報告されています。
雑音下でも課題遂行率が高く、集中の耐久性が育つ点も特長です。
参考:Barner et al., Cognitive Science, 2016
■ 記憶・空間認知・創造性への波及
メンタルアバカス使用者はワーキングメモリ容量が有意に大きいことが確認されています。
数字を“構造”として視覚的に捉えるため、幾何的直感やパターン認識が伸び、
芸術的創造力やプログラミング的思考にもつながります。
参考:Chen et al., Frontiers in Psychology, 2020
2.心の安定と自信を育てる教育効果
- 一定のリズム運動が自律神経を整え、α波の増加を促すとされる
- “音・リズム・動作”で数字に触れることで感情統御力が育つ
- 小さな成功体験の積み重ねで自己効力感が高まる
繭塾の子どもたちを見ていても、
珠を弾く時間の中で「場が整い、集中が深まる」瞬間が確かにあります。
それは学習を超えた“心と脳の調律”の時間です。
3.世界の教育現場で再評価
- インド:国家カリキュラムにアバカス教育を導入
- 中国:教育省公認プログラム「珠心算」
- ヨーロッパ:STEM教育の一環として導入校が増加
そろばんは、もはや「日本の伝統」だけではありません。
世界に誇る“人間力を育てる教育ツール”として再評価が進んでいます。
まとめ
そろばんは、単に“計算が速くなる”だけの学びではありません。
右脳と左脳の架け橋をつくり、集中・記憶・創造・情緒をまるごと育てる、
「生きる力」を磨く学びです。
そして何より——珠を弾くリズムの中で、
子どもが自分の力を信じて「できた!」と輝く瞬間があります。
繭塾では、その一つひとつを大切に、子どもたちの成長を丁寧に支えます。
参考文献
- Tanaka, S. et al. (2002). NeuroImage.
- Hu, Y. et al. (2011). Brain Research.
- Barner, D. et al. (2016). Cognitive Science.
- Chen, F. et al. (2020). Frontiers in Psychology.
タグ:#そろばん教育 #右脳左脳 #木津川市 #繭塾
執筆:繭塾(代表:野崎英介)
